塾頭曰く、「脳が働いている時、声は邪魔。受験勉強中、大声を出している人いないでしょ」「新しいやり方がわかって、完成度を高める時に声を出す」
声についてはこのシリーズでも何度か示した。ヘタクソだからせめて声だけでも出せ、といった意味で「声出せ!声出せ!」は確かに多い。
塾頭曰く、「本人達に登る山を見せる」
いつも完成したいプレーをモデルを通じて見せたり、コンビバレーを一度やらせて体験させる。当然できないことが多いわけだから、できないことをいつまでも練習させるのではなく、一段レベルを下げてドリルをくり返す。これは通常のバレー塾でも、強化練習でも同じ。原理原則は同じということ。
塾頭曰く、「悪い見本に対するエネルギーを使うより、良い見本になって周囲を包み込もう!」
人は誰かを見本としたい習性が必ずある。“暴言・暴力・勝利至上”が身近にあれば、見本としてしまう。この見本をもぐらたたきしに行くより、“自然体”が多くなっていくことで良い見本となるべしだろう。
塾頭曰く、「スパイクは高いところで打つ。これで正しいか?」「四次元で考えろ!上下、(ネットに)遠い、近い、前後など」「トスが短い、低いと考えるのではなく、色々なところで打つ。これも攻撃よ!」
縦、横、奥行き、そして時間も含めて、四次元の発想が必要だ。
今回も3日間、お供させて頂いた。講義中の多くの話はもちろん、移動中の車の中や、特に“夜のバレー塾”での会話はまさに『語録』である。時には個人的に叱咤激励し、時には意味深く含みのある言葉などで全員に考えさせる。縦横無尽に様々な言葉が飛び交う。この話を楽しみに来られる指導者もいるほどだ。こちらも酔いが回り、半分うつろうつろだが、しっかり頭に刻み込みたい。