新聞の“新春対談”が正月より目立っている。科学者や経済人、文化人など多種多様である。出来るだけ目を通して見たが、重要なキーワードの一つに『多様性』があった。グローバルスタンダードになる過程の中で、色々な多様性があることが、対談して方々の共通認識のようであった。
スポーツ界も最近はニュースポーツの進出も目立ち、種目の多様性は随分見られるようになって来ているように思う。しかし、相変わらず目指す方向性は、日の丸を背負ったジャパンチームならいざ知らず、小学生まで周りをみれば、勝利第一、勝利優先が見受けられる。ここには『多様性』の入り込む余地はなさそうである。
昨年も、自然体バレーを通じて多くの方々との出逢いがあった。俯瞰的に全国を眺めたとき、少数ながらも確実に、『多様性』を持った指導者が増えていることは間違いないはず。近隣にいなくとも、仲間は広がっている。
まずはこの『多様性』を受け入れる地盤がスポーツ界にも必要だろうな。決して独りよがりの発想ではなく、日本を、世界をリードしようとしている方々のそれぞれの分野での考え方の中心に『多様性』が組み込まれてきていることは間違いない、これを認める器量がスポーツ界にあるかどうかだろう。