卒団式では、6年生がひとりずつ想い出や胸の内を語ってくれた。3人に共通した言葉に、「やめたい時もあったけど、続けてきてよかった。」3人のそれぞれの言葉で同じ内容だった。
指導者の暴言暴力やチーム内のガタガタに巻き込まれ、それを我慢してまで続けることは、この場で話題にするまでもなく論外である。子供を守ることができるのは最後は親なのだから、勇気ある行動も必要だろう。
ただそうではなく、子供達の中でやめたくなる理由は、小さいながらたくさんある。例えば「休みの日ぐらいゆっくり眠りたい」、「友達と(バレーボール以外で)遊びたい」、「塾との両立が難しくなった」、「親の仕事の都合でやめなければならなくなった」などなど。
そしてこのような時の大人のアドバイスの潮流は「好きなことをしなさい」、「イヤだったらやめて、次のものを何か探してみたら」・・・スポーツに限らず、習い事や塾の選択の仕方も、この基準・ものさしが幅をきかせているように映る。本当にそうだろうか?やめたい理由、前者2つの理由でさえも親の回答は前述したことが多い。
暑さ寒さを少しがまんすることや、皆が持ってるから(とは言っても友人2、3人の話だが・・・)あれそれがほしいなどの忍耐とも呼べないがまんする力が、相当弱くなってきていると感じている。
6年生達、卒団生のひとことが、保護者にはもちろん5年生以下の選手やスタッフにも心に残り、後味をほんとにあったかくしてくれた。
「やめたい!」と思わせてはならないのだろうが、良いことを続けていくことも伝えていかねばと感じている。