冷やしそうめん、冷ややっこなど夏の定番メニューに欠かせない香味野菜。
薬味やツマ、青みとして使われることが多いが食欲増進や殺菌など、この時期ならではの効果が期待できる。“脇役”にしておくのはもったいない食材だ。
香味野菜は「香り野菜」とも呼ばれるだけに、何と言っても独特の香りに特徴がある。
旬の青じそやショウガのすがすがしい香りには、食欲増進効果が知られる。ニンニクや青ねぎの香り成分のひとつであるアリシンは疲労回復の働きを促すため、夏バテ予防にはもってこいだ。
また青じそやショウガには殺菌・防腐効果がある成分が含まれ、食中毒防止に一役買う。さらにショウガは血液の循環をよくし、体を温めて発汗作用を促すので冷房病で悩んでおられる方に効果的。
つまり、香味野菜は夏にこそたっぷりとりたい食材なのだ。
良いとわかっていても最近の子ども達どころか、親世代も「においが…」だとか「面倒くさいから…」と言って、もう一工夫を怠ることが多いのでは。
クセのある香味野菜は好き嫌いが分かれるところだが、相性の良い食材を組み合わせたり加熱調理することでそれが和らぐ。
ドラマの主人公やチームの中心選手を際立てるために“脇役”は大切。食材も“脇役”をうまく使えば主役以上の働きが期待できることも。