夜の会議や暖色系の部屋で細かい文字の書類に目を通す時など、文字がかすむことがおおくなってきた。やはり確実にからだの各器官の低下がみられる。これも自然な現象のひとつだろう。
ところで、目も立派な筋肉の働きで調節されている。焦点を合わせるには、レンズの機能がある水晶体が近くを見る時には厚くなり、遠くを見る時は薄くなる。この調節をしているのが“毛様体”と呼ばれる筋肉。
老眼は水晶体が年齢とともに硬くなり、薄い状態から変化しにくくなる。よって読書や書類の文字を読み取る時に、近くの物が見にくくなる。水晶体の老化は避けられないが、周囲の筋肉を毎日意識して動かすことが、老眼の進行を抑えられるのではないかと、研究が進んでいるようだ。
ペンなどを目の前15cmの距離に立てて先端を見る。次にそのむこうのできるだけ遠方の目標を見る。この時、目とペン遠方の目標が一直線に並ぶようにする。2秒で1回、1日50回前後行う。朝昼晩など分けて行うと効果的だ。
見かけの若さは誰もが保ちたいだろうが、反面、確実に老化も訪れる。特に目からの入力情報は、感覚器の80%を占めるとも言われる。やはり機能が低下しないことにこしたことはない。
スポーツにおいても、ほとんどは出力系のトレーニング練習が多い中で、目に関することは唯一入力系のトレーニングや練習が必要になる。
どんなに若いつもりでも、年齢を重ねることであらゆる機能は劣ってくる。しかし成長期の子どもは逆にどんなにゆっくりでもそしてどこまで伸びるのかは誰にもわからないが、確実に言えることは“成長”していくということ。後は大人が待てるかどうかだ?自分自身の老化に、子供達の成長の確実性を感じた。