北海道のような寒い地方に成育する白樺。青い空に向かってつきぬけるよう、幹が真っ直ぐに伸びる木である。この幹のように体幹部から左右の脚(あし)、そしてつま先まで真っ直ぐに伸ばすポーズを言う。
ココクラブのブログでも紹介しているように、このポーズは本来は体操競技の基本トレーニングのひとつであって、腹筋と背筋のバランスがとれている状態の時にきれいなポーズとなる。“バランスがとれている状態”とは、単なる筋力が強いというわけではなく、絶対値が強いだけであればボディービルダーのようにムキムキの腹筋が良いわけだが、アスリートにとっては鍛えられた筋肉が自分の思うように動いてこそその役割を果たすわけである。
3月8日のココクラブでの中学生の白樺のポーズであるが、腹筋と背筋のバランスが悪く、思うように腹筋の能力が使えないために『くの字』に曲がってしまっている。反対に
3月5日のココクラブでのポーズはお母さん選手であり、週に1回のココクラブ以外スポーツは行っていないが、腹筋・背筋のバランスがよく、且つ思うように腹筋と背筋を脳からの神経で動かすことができるからである。親子ほど違う年齢差であっても、このように単に筋力が強い・弱いではなく、繰り返すが、鍛えた筋肉をどのように使うことができるかが非常に大切である。このことがパフォーマンスの向上につながるものと推察する。
春休みに入り、そして4月から中学校や高校などでは新1年生が練習に合流し、体力づくりの名のもと、腹筋・背筋運動を一生懸命行っているところを見聞するが、一考の余地ありでは・・・