受験シーズン真っ盛りではないでしょうか。
長崎県佐世保市にある久田学園佐世保女子高校では、今月末に実施する今年の入試から教科とは別に『正しい箸の使い方』を導入するそうです。受験生は六角形の特注箸でおはじきやインゲン豆などを10粒ずつ別の皿に移し、その様子が採点されるとのことです。しつけ教育を重視しているため、学校が入試科目を通じて出したメッセージとしては、大変興味深いです。
昨年の
11月29日付け一粒百行でも箸について述べましたが、内容は運動能力と箸についての関係です。箸使いが上手なことは、やはり家庭での食事についての認識もきっと高く、単なるお腹一杯ではなく家族で食卓を囲むことの大切さ、食事をとりながら1日あったことを話し合い、そこからお互いが学ぶこと、子供が親達から大人の視点や考え方を知り、親も子供の交友関係を知る手がかりになることでしょう。
受験にしても運動能力にしても、上手な箸使いは一朝一夕にできるものではありません。しつけにしてもスポーツにしても、受験のためだけ勝利のためだけでは、その場しのぎでいつかきっとメッキが剥がれてしまいそうです。1年後、3年後、5年後そして人生においても、本当に役立つしつけやバレーボールの技術を身につけてほしいものです。
ついつい受験の得点、練習試合の勝利に有頂天になるのではなく、何年先まで見えるかが大切なのではないでしょうか。考えさせられるニュースでした。