暖冬とはいえ、1年のうちで最も寒い季節です。
お手軽にからだのあちらこちらに貼るカイロが市場に出回りだして久しくなりました。便利になる反面、誤った使い方も現れているようです。
仕事柄「朝、顔を洗う時に腰にギクッときました」とか、「起きたら首が回りにくくなっていて・・・」などをよく聞きます。そして最初は軽い症状だったにも関わらず、時間の経過とともに痛みも強くなり、動くことが困難になってくるのです。
このような方々に共通することは、カイロを貼り続けていることです。「痛くなってから、カイロを貼ったり温泉に入ってませんか?」の小生に質問に、「ハイ!寒い日が多かったし、冷えからきていると思い、ず~っとカイロを貼っていました!」やっぱり・・・いつものパターンと口には出さないまでも、頭の中で考えています。
ギックリ腰や寝違いなど急性に起こったものは捻挫や突き指と同じ、最初の処置はやはり冷却すなわちアイシングが必要です。ついつい首や腰になると温めなくてはと考える人が多いようですが、
急性の痛みが現れるメカニズムはどこも同じだからです。皮膚の下、体内で痛んだ組織は内出血を起こしていますが、その箇所をカイロで温めると内出血はどんどん増え、痛みも強くなってくるのです。
ナイロン袋に氷を入れて15分間冷やします。もちろんこの時期はかなり冷たくなりますので、痛みのあるところは冷やしても足元などは暖房器具で温めて頂いて結構です。
これから春先にかけて朝夕はまだまだ寒く、日中は気温が上がり、寒暖差が大きい時ほどギックリ腰や寝違えは多くなります。最初の処置の間違いは、回復に大きな差が生まれてきます。
カイロはやはりアウトドアの作業やキャンプの時に有効に使うように心がけて下さい。過度の温めすぎにご用心!ご用心!