錦織圭選手が右手首の痛みで今シーズンの休養を発表。一部の報道によると“尺側手根伸筋腱炎”だとか。手首、小指側で指を伸ばす時に使われる腱。一般の方でも、家事や大掃除の時などに雑巾がけを何時間も行った後などに、まれに起こることも。
テニス選手だけでなく、野球やゴルフなど、バットやクラブの道具を使い、それらをプロともなればお箸のように使いこなせばならず、毎日何百回、何十年もアスリート生活を続けていれば、金属疲労的に起こることに。
幸い、バレーボールの選手で直接この診断名が付くことは少ないが、よく似た症状に“TFCC損傷”と言われる、手首の小指側の骨の隆起が腫れてきたり、押すと反対側に比べて何やら浮いている感じがしたりと、様々な症状が現るスポーツ障害も。パワーで上げようとするセッターや、フライングレシーブ時にいつも片手レシーブで床に手の平から着地する選手などに見かけることも。
診断の鑑別はもちろん医学的には大事だが、今一度、身体全体のコンディションの再調整が必要に。
錦織圭選手の早期復帰を願うばかり。