「ダンスの途中、腕が落ちてくるのですが、どうしたらいいですか?」
「腕は肩甲骨と鎖骨から始っているので、肩だけ上げるのではなく背中から持ち上げる感じが“よろしいかと思います”」
先の社交ダンスの体験者と講師の方の会話。バレーボールもダンスもからだを動かすしくみは全く同じ。単にダンスの仕方ではなく、人体解剖にも造詣が深い。体験者は50代から学び始め10年以上の社交ダンスのキャリアの持ち主。とは言っても、カルチャー教室で学び、近隣の文化祭で発表する程度。そんな技術のレベルをパッと見抜き、とは言っても誰もが知っている初心者のようなステップではなく、美しくしなやかに見える腕の動き、“アームムービング”と呼ぶらしいがが、このようなレッスンを「こんなん習ったことない!」と体験者もご満悦。
どの分野でも目の付けどころ、見抜く力。意識していないポイントをパッパッと指摘するハイレベルな指導は、全く持って同じ。講師先生も過去の実績だけで指導しているのではなく、ほぼ毎日自分自身もダンスし、より著名なダンスの師に学んでいるそうな。
さすがマナーの教授。「よろしいかと思います」サラッと会話に使っておられる(笑)