高齢者の変形性脊柱症や変形性膝関節症でさえも、昨今は痛みがない範囲での運動療法やエクササイズが認知され、全国のあちらこちらで介護予防事業の名の元、高齢者の運動教室は盛ん。むしろ骨の形態よりも高血圧や心拍数などを計測して当日の体調を計ることが多い。
一方スポーツ現場、小中学生の段階ではまだまだ「スポーツ中止」宣言が多い。確かに骨折や肉離れなど、一定期間の安静を必要とするけケガはもちろんあるが、オーバーユースによる腰椎分離症や、脛の痛みのシンスプリントなどもまだまだ安静第一が主流。単なる使い過ぎだけではなく、いろいろな身体機能や筋力不足、柔軟性低下など考えられる。体を動かすことがスポーツなのだから”動きながら直す”ことが必要と思われるが、まだまだ啓蒙活動不足。