理学療法士や作業療法士すら勘違いしている肩甲上腕リズム。教科書的には肩甲骨が1度外旋するごとに上腕骨が2度外転することだけがクローズアップされがちだが、実際のスポーツ時はもちろん、日常生活でさえも腕を使う時、肩甲骨は上方回旋、後傾、そして肩甲骨内転と外転と複雑な動き。これらの全ての動きに対して上腕骨頭が肩甲骨の関節窩にすっぽりおさまり、肩甲骨と上腕骨が良いリズムで動くことこそが正しい肩甲上腕のリズム。投球型のスポーツはもちろんテニスや卓球のラケット型スポーツ、そしてバレーボールのサーブやスパイクの際にも大変重要事項のひとつでもあり、自然体バレーでも基礎講座では絶対に外されない内容のひとつ。
コートの中では身体のメカニズムは忘れがちだが、どうも動きがギクシャク、何かおかしいと感じる時こそ、からだのしくみとつくりに戻れば、解決策の近道かも。