大晦日の紅白歌合戦、細川たかしが歌った「応援歌、いきます」歌詞には「グイッと」といかにも生ビールが美味しく思える擬態語。こんな擬態語をフランス語でオノマトペ。その語源は古代ギリシャ語まで遡るとか。
今は巨人の長嶋茂雄名誉監督は、特に若手選手を指導する際にこのオノマトペを使った。あのニューヨークヤンキース時代の松井秀喜に国際電話で素振りをさせ「もっとビシッと」受話器に向かって伝説のオノマトペ。世界の盗塁王の福本豊氏も盗塁の秘訣を「スッ、サー、サッ」とスタート、走塁、スライディングを独特のオノマトペでおもしろおかしくラジオ番組で表現。天才がゆえの表現と思われがちだが、今では学問的にも研究されておりなかなか興味深い。最近のアスリートで有名なところでは、卓球の福原愛選手の「サーッ」また指導者としても福島大学陸上競技部の川本監督は氏の著書にのサブタイトルに「ポン•ピュン•ラン」とオノマトペ自体を使用。やはり日頃から音楽に親しみリズム感に満ちた小中学生にとっては、余分な言葉よりオノマトペが馴染みやすいのだろう。情報伝達力は、指導力にもつながる。まさに新時代。