FIFA W杯もいよいよ大詰め。サッカー門外漢がザックジャパンの結果やらをとやかく議論する気は毛頭ないが、ベスト4に残ったドイツが気になる。昨秋、訪独した際にドイツ内のスポーツ状況の一部を視察。今のトップチームの選手のほとんどが地域で営まれているクラブチームに在籍していたわけだから、日本のシステムとはかなり違うはず。それも世界をリードするサッカー大国なわけだから、取り組みが根本的に違うか?
一方、日本も手をこまねいているわけでもなく、夏休みに行われる日本サッカー協会主催の小学生全国大会は8人制で行われることを知った。サッカーは11人が基本だが、小学生の大会では人数を減らすことでボールに触れる機会を増やそうという試み。そして人数が少なくなった分、トップあるいはトップ下にいる選手も試合の展開いかんによっては、急いでディフェンスまで下がり防御せねばならなくなり、相当の運動量を強いられ、フィジカル的にもしっかり取り組もうという理由のようだ。そして一気にボールと一緒になって相手コートに攻め入れる。まさに今のW杯の競合国と同じ。サッカースタイルのトレンドを、日本の小学生からトレーニングし、鍛え、なおかつ指導者の意識改革にもつなげようというスパンの長い取り組み。
協会がトップチームから小学生の大会までマネジメント力を発揮しているサッカーならではなかも。