実りの秋、稲穂も垂れ始め、間もなく稲刈りのシーズン。ニュースでも幼稚園児や小学生の体験稲刈りが報じられている。
ひとつ気になるのが、右手で鎌を持ち、左手で実った稲穂の茎の根元を握るのだが、ほとんどの子供達が親指・人差し指を上にした前腕回外。
小生の祖父母も秋には稲刈りを行い、小さい頃はお手伝い(実は遊び・笑)したもの。その時に習ったのが、左手の使い方。稲穂の茎の根元を持つ時は、親指・人差し指を地面に向け、前腕回内で持つこと。もちろん当時、祖父母は前腕回内・回外の言葉など知らなかっただろうし使わなかったが、昔の人が手作業によって農業を営む上で、効率よく、また疲れを最小限にするための身体の使い方を自然と身につけ、手に入れていったものと推測。
今となっては雑巾を絞ったり、野球のバットや剣道の竹刀も全て、回内向きの方向に握ることで力が効率よく伝わるはず。
昨今、脱力しやすい身体の使い方と力の入れやすい身体の使い方を、それぞれ区別することなく身体を使うからややこしくなりがち。