自然体ドリルの中に、「失敗レシーブ」と呼ばれるものがある。ボールに向かって滑り込み、ボールの手前30cm、5cm、そして1cmでピタッと止まり、わざとボールに触れずに失敗するドリル。このようにできることを目的にしないで、できなくても新しい刺激に対応することで脳が活性化していることが、最近の研究でどんどん分かってきているとのこと。
失敗してもわくわく!ドキドキ!オヨヨ!ドキッ!目がグルグル!口があんぐり、そして最後は笑顔。こんな気持ちや表情が現れている瞬間、脳内に色々なホルモンが放出され、新たな脳神経細胞同士のネットワークができあがり、活性化につながっていく。
どうしてもできること、達成することに主眼を置きがちな傾向に、初めから失敗してもいいことを伝えておき、かつ失敗する瞬間こそ脳がイキイキしていることを、教える側も受ける側も理解しておけば、あまり興奮ホルモン、アドレナリンの出番も少なくなるはず。