オリンピックの輝かしい表彰台に登りながらも、その後のドーピング検査で陽性と分かり、メダルの取り消しは残念ながら後を絶たない。
トップアスリートの世界だからと言って、対岸の火事のように無頓着でいられなくなっている。再三取り上げている「スポーツ基本法」でも“アンチ・ドーピング”についてはきっちりと明文化されており、知らなかったでは済まされない。
中高生の全国大会ともなると、今後は大いにドーピング検査が導入されそう。当然、意識的な薬品によるドーピングがなくとも、晴れの全国大会に向けて頑張っていたにも関わらず、体調不良となり緊急を要する鎮痛剤・解熱剤や点滴、そして栄養剤に含まれている成分がドーピングに該当し、陽性として現れることがある。栄養補助食品のサプリメントは当然、よかれと思い差し入れをした食べ物で、よからぬ疑惑ではあまりにも悲しすぎる。
アンチ・ドーピング。どうしても当事者意識が低くなりがちだが、頭の片隅に残しておきたい。