教育界でよく使われている言葉。別名「教師期待効果」と呼ばれている。指導する側の先生が「この子は伸びる」という期待を持って教えると、そのプラスの期待に応えて実際に伸びると言うもの。教育界にとどまらず、スポーツ界でもズバリ当てはまるに違いない。
「この子はダメだ!伸びない!」などと思いながら、期待度の低い状態で接すると、その通りに生徒の成績が下がることを「ゴーレム効果」という。
敗軍の将、語る、語るではいけないわけで、敗因を選手に押しつけるケースはよくあること。指導者側が「この選手は伸びない!」とマイナスの思い込みで接していると、ちゃーんとその“期待に応えてくれる=イメージ通りの結果”になっていくようだ。言葉の力はかなり強力。
受験シーズン真っ盛り。学習塾業界でも、塾講師が一丸となってピグマリオン効果を生み出そうと取り組んでいる塾と、知らず知らずのうちに塾講師達から「ゴーレム効果」が発せられている塾とでは、志望校合格率はおのずと違うそうである。
日本古来から、よく似た言葉で『以心伝心』が使われている。