約20年前、プロサッカーやJリーグの発足とともに、今までの学校部活動以外にJリーグ傘下のクラブや社会体育のサッカークラブが多数誕生した。当時は、その住み分けに部活指導者も急激に対応し切れず、近隣の中学校でもあちらこちらで少なからず問題があったようだ。当時は保護者側にもJリーグを含めたクラブに入会することがプロへの近道といった認識がなくはなく、よって保護者側の意識が部活動現場より急に高まったことのようにも思える。
さて、バレーボールは日本協会直轄の中学クラブは大阪に唯一。後は地域協会や社会体育の範疇になるが、野球やテニスのようにボールの硬軟で部活動とクラブが住み分けられているのでもなく、バレーボールの場合使用球、ルールはほぼ高校標準。中学部活動の活動環境が衰弱していく一方、選手達の活動活性化の要望は高くとも、保護者の乗りが今ひとつ。
文科省が押し進める総合型地域スポーツクラブだが、部活とクラブの連携は現場の問題。中学生からバレーボールを始めた選手の保護者にとって、高校進学時、内申書に明記される部活だけにとらわれず、総合型地域スポーツクラブを含めた社会体育との並立活動が、誰にとっても普通の選択肢になるには、もうしばらくの時間が必要か。