国民的時代劇ドラマとしてその地位を確立している「水戸黄門」がいよいよ打ち切り終了となることが報じられた。やはり視聴率の低迷も一因にありそう。主人公の水戸黄門を中心に、おなじみの助さん・格さん、そして八兵衛がお供し、まだまだ風車の弥七やお娟(お銀)が脇を固め、忍びの役柄もあとに続く。今風に言えば“チーム黄門”が一体となってそれぞれの役割を受け持ちながら、悪者をやっつける明快なストーリー。
もう一方、時代を超えて人気なのが学園ドラマ。古いところでは「金八先生」に始まり、「ごくせん」「ROOKIES」は記憶に新しく、最近では「アスコーマーチ」か。主人公の教師がほとんど単身でクラスの問題を解決していくドラマの流れは、好感を呼びTVの前で涙することも少なくはない。
スポーツにも少なからずこのような振り分けができそう。プロを始めとする個人や団体、世界を視野に入れた集団は“チーム○○”と呼ばれることも多く、組織的に活動し、それぞれの分野で役割を持つ。一昨日は水泳の北島が100m平泳ぎで4位に甘んじたが、来年のオリンピックに向けてトレーニング・医科学・メンタルそして栄養学に明るいスタッフによる“チーム北島”が、きっと反省点を踏まえ巻き返してくれるだろう。
一方、学校枠に囲まれると、ひとり熱血指導者のワールドが8月の全国大会のあちらこちらで見られるに違いない。
あっ!思い出した。かなり古いところで「Gメン’75」。あのドラマのオープニングで7人の男女が滑走路を颯爽とこちらに向かって歩いてくる姿。小学生だった頃に、チームで仕事をするかっこよさの原風景ドラマだったかもしれない。