今年の夏も酷暑の模様。早い梅雨明け直後から連日猛暑日の地域も多いそうな。そんな暑い夏を乗り切る健康法のひとつ、横隔膜呼吸を紹介。
横隔膜とは簡単に言えば、肺・心臓が位置する胸腔と胃・肝臓・脾臓・大小腸等々が治まっている腹腔とを境界している筋肉の膜。通常の無意識に行っている呼吸でも、この横隔膜は常に自動制御され働いてはいるが、内臓の中で唯一意識して動かせる筋肉として、横隔膜を上下に大きく動かす呼吸を行う。横隔膜の上面には肺と心臓がすぐ直結しており、また下面には肝臓・胃・膵臓が密着しており、横隔膜が上下に動くことで上下の臓器に直接マッサージ効果が期待できる。間接的には小腸・大腸にもポンプ作用が起こり、静脈血が集り肝臓を経由し肺に入り、ガス交換で酸素をいっぱい取り入れ、再び体内を巡る好循環を作り出す。
呼吸の仕方はおなかをへこませながら(横隔膜が上方に膨らみ息を吐く働きを促す)、ゆっくり長く息を吐き続ける。もうこれ以上吐ききれなくなると、勝手に息を吸う仕組みになっているのが人間の素晴らしいところ。瞬時におなかを膨らませ(今度は横隔膜が下がり、肝臓・胃・膵臓に軽く圧を加える)、再びゆっくり長く息を吐く、これを10回程度繰り返す。
次に吐く息を「ハッ、ハッ、ハー」と3回に分けて吐ききる。一気に息を吸って再び「ハッ、ハッ、ハー」これも10回ぐらい連続で。
最後は「吐く・吸う」を連続して交互に素早く行うが、見た目にはお腹をへこます・膨らませるをオーバーアクションで行うぐらいがちょうどいい感じ。これも10回ぐらい。
以上の3つの呼吸方法を2~3セットぐらいも行えば、汗もかいてくる。体内の動静脈、リンパ管そして迷走神経を中心とした自律神経も全て活性化され、きっと体調もよくなる。
のどが渇いても1~2時間なら何とか我慢できる。食べなくとも水分があれば1週間は大丈夫。されど呼吸はわずか5分でも遮断されれば、脳細胞から停止していく。横隔膜呼吸、予想外の効果大。もちろん実践継続中。ぜひ、おすすめ!