健常的にスポーツを行える小学生なら、背伸びぐらいなら簡単にできてしまう。足裏の拇趾球と小趾球に体重を乗せ、両つま先で立てば5cmぐらい視線も高く、視野も広がった気になれる。
ただし、足元の筋肉や関節は相当頑張っている。足裏の筋肉やアキレス腱は常に縮み、スネの前面や足の甲の筋肉は異常に伸ばされ、非常にバランスの悪い状態が続く。一瞬の背伸びならいざ知らず、長時間続けば問題も多くなることは明白。
身体的な負担は以上のようだが、「背伸び」のもうひとつの意味として、「自分の実力以上のことをしようとすること」と辞書を引けば載っている。思春期の子供が大人気取りの服装や身だしなみがその典型。行き過ぎた背伸びには大人より小言のひとつもあるだろうが、どうも習い事やスポーツになると背伸びを早し立てる感は拭えない。
「地に足をつける」・・・足裏をしっかり地に下ろし、足元から鍛える。土台・基礎・基本をしっかり組み立てれば、故障にも強く技術もたくさん乗っかかる。いつもいつも背伸びしていれば、不安定さはいっこうに改められない。
地に足つけて・・そんな活動が自然体バレー塾。ただ今、準備の渦中。