バレーコートがゆったり2面とれるS中学校の体育館。時計は午後4時を回っているが、最後の元気!のような大声は全くない。
小学生と中学生が2人1組になって対人の練習が約25組。ボールがスパイクされる音と、レシーブされる音だけが鳴り響く。多くの練習で見かける“声出し”は一切なし。そんな“声出し”がなくとも、体育館にボールの音だけで緊張感に包まれているよう。なぜなら初めて対人を組む者同士、そして新しい技術を頭で整理しながら、脳をフル回転で使い、集中しているから。
塾頭がよく語られる「受験勉強を一所懸命にやっている時“さあ、声出せ。頑張れ”と隣で言っても勉強できないだろう!」と。この区別が大事。技術がヘタなんだから、せめて声出せ!的な発想ではダメだと。
小学生と中学生、コートの大きさもボールの重さも、ローテーションの違いがあっても、そこに何ら壁はなし。多少の技術の差、精度の差はあっても、段階的ドリルが易から難へ続いていくだけ。小学生にしてみれば、登るべき山がはっきり見えて視界良好。
塾頭曰く、「声が邪魔」もうライブを見てもらうしかない。
塾頭から直接のステップ指導。
黙々と小中学生の対人。声は出ていないが、脳は酷使。
小学生と中学生の自然体の申し子達。