自販機にコインを差し入れようとした時、思わずしくじり、コインが自販機の下に転がり込んだことはないだろうか?リビングにあるサイドボードの裏側の隙間に書類が落ち込んでしまったことは?
どちらも大きく腕を伸ばし、非常に無理な姿勢になってでも、指先にコインや書類を引っ掛け、取り戻そうと試みて・・・。頑張っている最中に思わず筋肉が引きつり、けいれんしてしまうはめに。
人間の関節と筋肉を使って組み合わせを変えれば、先のように普段行ったことのないような姿勢にまで変換させることができ、本当に自由度が大きくなる。自販機の下にもぐりこんだコインを拾い出す回数などはそうそうあるものではないからよさそうなものだが(笑)
自由度が大きいままに任せて、勝手気ままに間違った練習を繰り返し、反復練習を重ねていると、オーバーユースシンドロームに行きつく。身体の中心から遠ざかるにつれ、自由度が大きくなっていくのだが、中心とそれに近い部分は、できれば電車がレールの上を走り抜けていくがごとく、いくばくかのルールがあるのも事実。あまりに大きな脱線を伴う自由度は、後回しのつけが巡ってくる。