凹娘が小学生だった頃、心身共に異なった刺激のトレーニングをと思い
習い始めた狂言。送迎に精を出していた家内がすっかりはまり、今では立派な趣味に。毎週1~2回稽古に通うのだが、その内容が興味深く、また参考になる。
昨日は年中で最大の公演日。舞台発表が決まれば、それに向けて先ずはセリフの暗記。師匠の先生に教えを乞いながら忠実に再現。狂言の基礎基本のようなもの。次に舞台と仮定しながら足運びと身体動作の稽古。セリフと合わせて行うが、暗記ミスや動きの失敗も再三再四あるらしい。そのようなときは師匠の唄いと動きをじぃ~っと見つめて再確認。そして何度も繰り返し。古典芸能として数百年続く稽古法だからこそ、見直すべき良い点がたくさんありそう。反復練習のようで反復でない稽古が続くそうである。数え年6歳と6ケ月6日から稽古事、習い事を始めるのも、プレゴールデンエイジと考えれば合点が多い。
バレーボールのような素早い動きや瞬発力、パワーなどはほとんど必要ないが、ゆっくりした歩様や腕の動きはごまかしの効かない正確さが必要となる。腹式による発声は内臓の活性化にもつながり、齢を重ねるごとに艶のある舞になるのもうなずける。
末娘にも勧めてみたが、ほとんど興味はなさそうだ(笑)