自然体研究会の方々にはMLブログにおいて紹介させて頂いた本「デクステリティ 巧みさとその発達」を読み返している。その中に出てくる用語が“背景レベル”。
詳しくはその本に委ねるが、かいつまんで要約すると、地球上に生命が誕生し哺乳類に進化するまでに獲得していく運動・動作の順序は、赤ちゃんが発育発達する間にこれまた獲得していく様々な運動・動作の順序と何ら変わりはないと。異なるのはその獲得するまでの時間だけ。よってこの大自然の法則を無視して、魚類の動きからいきなり哺乳類の運動・動作はできっこない。この原理原則から外れたスポーツスキルを獲得、或いは修得する方法は何らかの問題が起こりやすい。
すでに70年前に研究を行い発表された、少し難解な専門書ではあるが、今でも読み継がれるだけのことはある中身。
今日もトップレベル教室が行われる。教室が始まる以前に、魚類・爬虫類の運動・動作に匹敵する動きづくりは重ねてきた。その甲斐あって哺乳類の巧みさとまではいかなくても、ずいぶん進化はしてきた感はある。鳥類ぐらいにはなってきたか(笑)ただ選手達の間にのびしろの差が出てきたのも事実。同じ練習量でも上達する成長カーブは違ってくる。世間ではその選手のセンスで片付けられそうだが、その辺りの解明のヒントもあった。ほとんど勘違いと言うより、理解しきれていなかった。スキルを獲得する重要ポイント・・・またの機会に。