塾頭曰く、「ハイッはちょっとおこったハイッ!でもいいぞ」
今ひとつ、返事の「ハイ」の歯切れが悪く、小さい声の選手達が多い。冒頭より「「ハイ!」の練習が始まる。恵まれ過ぎ、過度な甘やかしの弊害かも。根気よくやるべし。
塾頭曰く、「聞こえた人が、聞こえない人に言う。これが仲間や!」
キャプテンの「集合!」の掛け声を伝播できない選手達。そんな練習は9歳までだと選手達に説明。中学生達もよく聞いておくれ!もしチームとしての行動ができないなら、「個人種目に変わってもいいよ!」と選手達の気持を突き放したり、揺さぶったり。
塾頭曰く、「あんた達、パスやアンダーできると思っても、うまくいかんやろ!」「人がいないとこにボールを返して、そこに人がくる!」「人がいないと不安になる!」「人がいないとこに返すことはこういうこと」
ライブを見てもらうほかないが、これが世界標準のバレー。先の“世バレ”でもセッター竹下が、苦しい体制からレフトではなく誰もいないコート中央へパス・・・。そんなプレーを想い出させてくれた。
塾頭曰く、「5mずらせ!」
ネットを使わないスパイク練習から、ネットを使っての練習へ。この辺りがバレー界の常識にとらわれていない証。
塾頭曰く、「おまえら、インフルエンザの注射は打ったか?」
インフルエンザのように塾頭の時折の毒舌が、選手達の頭の中、からだの中に入り、やる気や競争心をも育む。その毒舌から“感情”ではなく“愛情”が伝わるからこそ、選手達も真剣に黙って聞いている。