スポーツ指導者も結構頭の固さをお持ちの方も少なくないが(笑)ピアノの先生も昔ながらにスポーツ、特にバレーボールを目の敵にされる方もいなくはない。理由はもちろん“突き指”。バレーボール→突き指→ピアノに支障が出る、こんなところか。
自然体バレーでは、そんなボールとケンカするような指の使い方など全く指導しない。力まずゆるやかにしなやかにが主流。
むしろ、映画『のだめカンタービレ』の主人公もしかり、ピアノの演奏こそスポーツに共通する事項がいっぱい。楽譜を見て(ボールを見て)、頭で判断し、腕を動かす(ボールを追っかける)原理原則は皆同じ。イスには座って演奏はしているが、あの骨盤、背骨そして肩甲骨の動きはスポーツそのもの。それに関わる筋肉こそコンセントリックな収縮はないが、今、働く筋肉はゆるんでいる筋肉。
特に親指の外転、小指の内転、残り3指の動きとなる虫葉筋など、バレーボールに共通する筋肉の動きと考える。手首の動きをも含めたピアノの指先の動きやバレーボールのハンドリングには、両者の共通項目のゆるみ・しなり・なめらかなどが多いと見る方がいいかも。
今日も「トップレベル教室」が開催される。彼女達の中から、高校時代は正月過ぎの春高バレーで東京体育館のコートに立ち、すぐさま全国高校ピアノコンクール出場、そんな夢も描きたい。