今週末は8回目を数える、斉岡先生を講師に招いての栄養セミナー。今までにもずいぶんたくさんのメニューを学んできた。
成長期の選手達のからだを大きくし、スタミナをつけ、ケガの予防をし、万が一ケガをしても回復を促すには栄養・食事とは切っても切れない関係。ただし30種類の食材を取り入れるためには、選手達にとっては慣れ親しんでいない味覚もあることは確か。“おいしい”とは感じにくいこともある。
過去にも、サバの魚肉をフレークにしたふりかけや、イワシを使ったハンバーグなどは、市販の着色料たっぷりのふりかけや、ミンチ肉を使い化学調味料をたっぷりまぶし、大量の油を使って焼き上げたものに比べれば、確かに慣れない味。その他にも、食べ慣れない野菜と手作り和風ドレッシングなどに四苦八苦している選手も見受けられる。
少し考えてみれば、10歳前後の選手にとって、普段食している料理がいかに刺激に富んでおり、かつ定番メニューに対してしか「おいしい」と感じなくなっているか。今まで口にした回数の少ない食材や、味わったことのない味覚、食感に対して、全て「おいしくない!」ではスポーツと栄養どころではない。
小さい頃から遊びを通じて色々な動きを記憶していくことで、将来のスポーツの動きに役立っていくことは再三再四伝えてきた。味覚も同じく小さい頃からたくさんの味付け、食感を知ることがスポーツ選手のからだの基本となり、しいては生活習慣病の予防にもつながるは間違いなし!
速効性のないことは敬遠されがちだが、10年後、20年後にはほとんど間違いなく差となって現れてくる。お母さんたちの腕の見せどころ、頼んます!