指を反り返らせ、手首を伸展すなわち背屈させる筋肉の名称。その他にも示指伸筋、小指伸筋、長短母指伸筋などがある。
これらの筋肉をゆるめたり、縮めたりする神経が、首の周囲から左右の腕に広がるため、手首を背屈させると腕から肩の筋肉まで力無んでしまう結果になる。
先のバレー塾、スパイクのポイントに手首の脱力が挙げられた。バレーボールに必要なモーションの獲得は、小学生はゴールデンエイジのため次々と覚えるが、手首の脱力だけはどうも苦手な選手が多いと思われる。(原因も分かってきているが、また別の機会に。)されどこの年代に脱力のコツを会得させないと、後々やっかい。例の垂直振り下ろしのスパイクモーションになりやすい。
手首の脱力は“テイクバック”をスムーズに“切り返し”による伸張反射をうまく使え、“インパクト”ではボールに最大加速のエネルギーを伝え、“フォロースルー”で肩の故障を最小限に抑えることができる、いいことづくめ。
手首を背屈させるか、脱力できるかは、筋肉の働きとそれを動かす神経との関わりだが、実際のプレーではほとんど見落とされている。からだのつくりとしくみを知ることで、技の原理原則が絶対的に理解しやすくなってくる。