小学生の間に覚える動きの種類は、多いに越したことはない。たとえバレーボールの技術の完成度は低くても、これから覚えようとしていく色々な技術に対して、動きの組み合わせが行われるから。
“動きの種類”といっても単に数が多いだけのことではなく、感覚器を通じてズレや差を探知する能力も含まれる。だからこそ低反発マットのなわとびも生きてくる。
中高入学直後の初心者に、上手な選手や指導者の模倣をさせて繰り返しても、思うように効果が上がらずイライラを募らせてしまうのは、こちら側のパラダイムの転換が必要。寸分の狂いのない模倣ではなく、大きな自由度が動きの組み合わせを一所懸命模索している。待ってあげる時間を持っているか?ひとつのプレーに対し、前の動き、今の動き、後の動きにわざと差を生じさせ、感覚器を通じて判断させる、反復しない反復練習を行うことで動きの組み合わせパターンが誕生する。
このような目に見えないことが理解できてくると、練習も楽しくてしょうがない。
今日は朝から地域の大会。仕事の都合で応援は午後からになるが、練習してきたものを発表するだけの試合ではなく、練習してこなかった新しい組み合わせが瞬時の間に垣間見ることができる。見逃さず応援したい。