先の日曜日に、仕事のスタッフ一同と忘年会として訪れた老舗すき焼き店の座敷に掛かっていた掛け軸の文字。「ほうげじゃく」と読む。
「『全てを捨てる』という意味です」と仲居さんに説明してもらったが、どうも気になり、帰宅後ネットで検索。あの沢庵和尚が筆した言葉として有名なよう。「何もかも捨てた時に、悟りが得られる」というような意味があるらしく、高名な先生は次のような例を示して下さっている。
「黒い雨傘を差したまま、夜空が見たいと思って、その傘にツンツン針で穴を開けて努力しているのが、悟りを求めている私達の姿だ」「つまり、傘を捨てればいいだけのことなのに、それすら気付かない」
充分心当たりある説明。悟りを得るには、まだまだ鼻たれ小僧。子供達に説教する前にまず自覚し、放下に励みたい。